リゾートホテル 八ヶ岳高原ロッジ

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コンサート

第15回 八ヶ岳高原音楽堂・狂言公演

[ 出演:野村万作 / 野村万之介 / 野村萬斎 ほか]

人間国宝に認定され、 益々円熟を究める
野村万作、才気渙発の萬斎をはじめ、
万作の会一門が、上質な笑いをご披露。

2009年11月8日(日) 午後5時30開場 / 午後6時30分開演

【番組】


【演目解説】
●苞山伏 (つとやまぶし)
早朝から山に薪取りにきた山人が、眠たくなり休んでいると、旅の山伏が通りかかり、近くで昼寝を始める。さらに通りかかった男は、山人の枕元に置かれた昼食の藁包を見つけ食べてしまうが、山人の目を覚ます気配に慌てて寝た振りをする。まもなく目を覚ました山人は、昼食がなくなっていることに気づき、男を起こして問いただすが、男は素知らぬ顔で山伏に罪をなすりつける。あらぬ疑いをかけられた山伏は、真犯人を明らかにすべく祈祷をはじめるが・・・。
和泉流の専有曲で、狂言には珍しく、推理小説のような味付けの展開が楽しめます。三人三様の人物設定にもご注目ください。

●棒縛(ぼうしばり)
 二人の家来が、留守中に酒蔵の酒を盗み飲みすると知った主人は、太郎冠者の両手を棒に、次郎冠者の手を後ろ手に縛ってでかけてしまう。それでも酒が飲みたい二人は、縛られたままで何とか酒を飲むことに成功する。そのうちに大酒盛りになり、謡えや舞えやと大騒ぎしているところへ、主人が帰ってきて・・・。
自由の利かない手で酒蔵の戸を開けたり、足と手だけで舞を舞ったり、と、遊び心に裏付けられた自由さがある作品です。観ているこちらも心楽しくなれる、狂言の代表作のひとつです。  

プロフィール

●野村万作 のむら まんさく
1931年生。重要無形文化財各個指定保持者( 人間国宝 )。祖父・故初世野村萬斎及び父・故六世野村万蔵に師事。3歳で初舞台。早稲田大学文学部卒業。「 万作の会 」主宰。
軽妙洒脱かつ緻密な表現のなかに深い情感を湛える、品格ある芸は、狂言の一つの頂点を感じさせる。国内外で狂言普及に貢献。ハワイ大・ワシントン大では客員教授を務める。狂言の技術の粋が尽くされる秘曲『 釣狐 』に長年取り 組み、その演技で芸術祭大賞を受賞。その他、紀伊國屋演劇賞、日本芸術院賞、紫綬褒章、坪内逍遥大賞等、多数の受賞歴を持つ。02年早稲田大学芸術功労者として表彰を受ける。06年朝日賞受賞。『 月に憑かれたピエ 』『 子午線の祀り 』『 秋江 』『 法螺侍 』『 敦—山月記・名人伝— 』等、狂言師として新たな試みにもしばしば取り組み、現在に至る狂言隆盛の礎を築く。後進の指導にも定評がある。著書に『 太郎冠者を生きる 』( 白水社uブックス )、『 狂言三人三様・野村万作の巻 』( 岩波書店 )など。

●野村 万之介 のむら まんのすけ
1939年生。故六世野村万蔵の五男。父に師事。重要無形文化財総合指定者。5歳の時に『 鉢叩 』で初舞台。「 万之介狂言の会 」主宰。
狂言界の代表的演者の一人。芸術選奨文部大臣新人賞受賞。亡父の洒脱さを継承した芸には定評がある。太郎冠者、大名、山伏役等で愛嬌の中にも品のある演技を見せるほか、人間味溢れる伯父や主人役では名バイプレイヤーとしての存在感を発揮。「 万作の会 」の重要メンバーであり、国内外を問わず狂言・能公演に参加、普及に貢献。新しい試みの舞台『 敦—山月記・名人伝— 』にも出演、飄逸かつ貫録ある演技を見せた。 また大学の狂言サークルを指導して久しい。

●野村 萬斎 のむら まんさい
1966年生。祖父・故六世野村万蔵及び父・野村万作に師事。重要無形文化財総合指定者。3歳で初舞台。東京芸術大学音楽学部卒業。「 狂言ござる乃座 」主宰。
国内外で多数の狂言・能公演に参加、普及に貢献する一方、現代劇や映画・テレビドラマの主演、舞台『 敦—山月記・名人伝— 』『 国盗人 』など古典の技法を駆使した作品の 演出、NHK『 にほんごであそぼ 』に出演するなど幅広く活躍。各分野で非凡さを発揮し、狂言の認知度向上に大きく貢献。現代に生きる狂言師として、あらゆる活動を通し狂言の在り方を問うている。94年に文化庁芸術家在外研修制度により渡英。芸術祭新人賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞、朝日舞台芸術賞、紀伊國屋演劇賞等を受賞。著書に『 萬斎でござる 』( 朝日文庫 )、 『 狂言三人三様・野村萬斎の巻 』( 岩波書店 )等がある。2002年より世田谷パブリックシアター芸術監督。

●石田 幸雄 いしだ ゆきお
1949年生。野村万作に師事。重要無形文化財総合指定者。宝生流・田崎隆三師と共に「 雙ノ会 」を主宰。
すでに数多くの優れた舞台歴を持つ野村家の重要な演者。大曲の『 三番叟 』『 釣狐 』『 花子 』をすでに初演。国内外で狂言・能公演に多数参加、普及に貢献している。06年「 雙ノ会 」で芸術祭大賞受賞。 大胆かつ緻密な演技で、古典はもとより『 国盗人 』など新しい試みの舞台でも存在感を見せる。普及公演での的確な解説にも定評がある。日本大学芸術学部・学習院大学非常勤講師。

●深田 博治 ふかた ひろはる
1967年生。野村万作に師事。国立能楽堂・能楽三役第四期研修修了。能楽協会会員。万作一門の若手研鑽会『 狂言ざゞん座 』同人。
『 奈須与市語 』『 三番叟 』、『 道成寺 』を既に披き、「 万作の会 」の演者の一人として国内外を問わず狂言・能公演に出演。実直な演技で山伏や大名役を多く勤める。カルチャーセンター講師を勤めるほか、大学のサークルも指導。また出身地・大分でも、ワークショップを行なうなど地道な普及活動に力を注いでいる。

●高野 和憲 たかの かずのり
1972年生。野村万作に師事。国立能楽堂・能楽三役第四期研修修了。能楽協会会員。万作一門の若手研鑽会『 狂言ざゞん座 』同人。
すでに『 奈須与市語 』『 三番叟 』、『 道成寺 』を披き、「 万作の会 」 - 7 - の演者の一人として国内外を問わず狂言・能公演に出演。張りのある声で聟役を多く勤める。カルチャーセンター講師・文化学院講師を勤めるほか、大学のサークルも指導。新潟県柏崎市でも教室を持ち、普及に力を注いでいる。

●月崎 晴夫 つきざき はるお
1964年生。野村万作に師事。能楽協会会員。万作一門の若手研鑽会『 狂言ざゞん 』同人。
『 奈須与市語 』『 千歳 』を披くなど古典狂言・能の舞台に出演するほか、『 法螺侍 』次郎冠者役、『 彦市ばなし 』天狗の子役などで俊敏さを生かした演技を見せ ている。舞台『 子午線の祀り 』『 国盗人 』にも出演。「 万作の会 」の海外公演にもたびたび参加している。

●岡 聡史 おか さとし
1980年生。野村万作に師事。

料金

コンサートのみ:15,000円
コンサート+ブッフェディナー:25,000円
ご宿泊セット:下記の表をご覧ください。

料金(お一人さま、コンサート+ブッフェディナー+ご宿泊・ご朝食、税金・サービス料込み)

11/8(日)
室タイプ/ご利用人数 1名様 2名様 3名様
スタンダードA ¥48,000 ¥37,500 ¥35,500
スタンダードB ¥55,000 ¥41,000 ¥38,000
スタンダードC ¥61,000 ¥44,000 ¥40,000
デラックス ¥67,500 ¥47,500 ¥42,500
ジュニアスイートルーム ¥85,000 ¥56,000 ¥48,000
スイートルーム ¥119,000 ¥73,500 ¥59,500

11月8日(日)万作の会「八ヶ岳狂言の世界」

秋の穏やかな日です。少し曇ってはいましたが、静かな秋の一日でした。

今日は15回目になる、人間国宝・野村万作さんの「八ヶ岳狂言の世界」が行われました。 舞台面は通常の室内楽コンサート様式から移動し、少しでも舞台のスペースを広くし、かつお客様からも舞台が見えやすくするため、会場入って右(上手)に設置されます。音楽堂の6面の舞台は可動式になっているので、このように舞台を動かすことができるのです。 実は、このような舞台を作るのは大仕事です。この日ばかりは、コンサートスタッフだけでなく、別荘チーム、レストラン・調理チーム、ホテルフロントチームも集合し、手動で力を合わせて舞台を動かします。移動した6面の舞台面を平行にあわせるのもすべて手動。最後は、皆で舞台全面を雑巾がけし終了です。

これだけの“愛情”をかけた舞台で、今年も野村萬斎さんの解説に始まり、万作さんの磨き抜かれた妙技、万作一門の充実した公演が行われ感無量でした。

音楽堂のホールとしての未知なる可能性と、素晴らしい芸術の融合。これからも期待できそうです。

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