リゾートホテル 八ヶ岳高原ロッジ

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アーティストの素顔 vol.4

このコンサート
を、
聴いてください。

皆さまから、多数のリクエストをいただき、音楽堂に諏訪内晶子さんの音色が響く日を夢みて交渉を開始して、数年がたちました。
そしてこの度、ようやく、ご本人の快諾と、所属事務所のご尽力により、 八ヶ岳高原音楽堂公演が実現することとなりました。
私達のこの公演に寄せる熱い思いをお届けするとともに、改めて彼女の魅力に迫ります。   コンサート担当

アーティスト・諏訪内晶子の音楽観を物語る、デビュー逸話。

チャイコフスキー国際コンクール・ヴァイオリン部門優勝、そして・・・。

それは衝撃だった。
1990年、チャイコフスキー国際コンクール・ヴァイオリン部門本選。
ブラウン管に映し出された、可憐な日本人少女の、渾身のチャイコフスキー・ヴァイオリンコンチェルト。 情熱的、しかし研ぎ澄まされた知性が共在。
ロシアのオーケストラの分厚い音をバックに、流麗に舞う演奏は、まさに次代の寵児の誕生を予感させた。 当時18歳の諏訪内晶子が、史上最年少で優勝した瞬間である。

さらにセンセーショナルだったことがある。一夜で世界の注目の的となった彼女が、音楽家になる準備ができていないことを理由に、演奏活動をせずにニューヨーク・ジュリアード音楽院に留学することを決めたのだ。
確かに、コンクールはあくまで登竜門でしかなく、キャリアを生き抜くには実力しかない。
しかし、コンクール優勝後の引く手あまたの時期を演奏活動でなく留学にあてることは、スターダムを駆け上がるチャンスを逃がしてしまう可能性を生む。 しかし、結局彼女は、その時期に彼女の納得する音楽・演奏を習得することを選んだ。
メディアが次代の寵児と騒ぐ中、誰よりも冷静だったのは彼女自身だった。

彼女が目指したものは何だったのか。コンクール後の軌跡。

意外にも、ジュリアードに進んだ諏訪内は、同時に単位互換制度のある名門コロンビア大学で政治思想史を学ぶ。なぜ、音楽以外のことも学んだのか。
あるインタビューの中で、「音楽家は、幼い頃からの訓練が必要なため、ともすれば少し偏った部分がでてきてしまうことがある。それはそれで大事だけれど、芸術一般には、脳の総合的な部分が必要になってくる。」と、彼女は語っている。
音楽家へのアカデミックなサポートの必要性を説くジュリアード。
音楽をより広い視野で捉える考え方は、この地で、より確かなものとなったことだろう。

学生として研鑽を積むこと4年。ジュリアード音楽院修士課程を修了した諏訪内は、本格的な活動を再開した。
その完璧なテクニックと音楽性。共演者に鋭敏に反応する柔軟性。
彼女が、世界の〝スワナイ“として、確かなキャリアを築いていったことは周知のことである。

演奏活動が本格化しても、彼女の探究心は止まらなかった。シューマン後期の作品に取り組む中で、壁にぶち当たった諏訪内は、ベルリン芸術大学の教授の薫陶を受けるべく、入学試験を受けてまで大学に入学してしまう。

状況を冷静に見つめ、自分の求めるものを的確にそして自由に追求する。そこに、彼女のアーティストとしての根幹があると私は想像してしまう。

今春に、八ヶ岳高原音楽堂で、世界の〝スワナイ“が
ベートーヴェンのスプリングを弾くこと。。

八ヶ岳高原音楽堂で音楽を聴くこと。それは、季節の風景を見ながら音楽を堪能できることを意味する。時として、季節と音楽がオーバーラップして、聴くものの心に、他のコンサートでは起こりえない奇跡的な感情を呼び起こす。それは、外に広がる季節と曲目に関連性があれば、なおのことだ。  
今回のプログラムのメインは、ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ第5番「春」である。鋭い感覚と柔軟性を高く評価される諏訪内が、音楽堂で季節の雰囲気を感じないわけはない。ピアノは諏訪内が圧倒的な信頼をよせる金子陽子。 会場で起こりうる〝奇跡“を期待せずにはいられない。

CONCERT INFOMATION

諏訪内晶子 ヴァイオリン・リサイタル

■4月16日(日)
■15:30開場/16:30開演
■コンサート料金:12,300円
■共演:金子陽子(ピアノ) 
■お申し込み:八ヶ岳高原ロッジtel.0267-98-2131
■プログラム:
 プロコフィエフ:ヴァイオリンとピアノのための5つのメロディー 作品35
 ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ 第5番 へ長調 作品24 「春」
 ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ 第6番 イ長調 作品30-1
 マヌエル・デ・ファリャ(コハンスキー編):スペイン民謡組曲


お問い合わせ:八ヶ岳高原ロッジ 電話:0267-98-2131

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