小山実稚恵の四季シリーズ 八ヶ岳の情景(全4回)

小山実稚恵・矢部達哉・宮田 大

トリオの夕べ
〈第2回〉春・陽光の うれ

八ヶ岳の四季を巡る旅へ。
第二回目は豪華トリオで春を謳う。

2019年4月13日(土)・14日(日)
午後3時00分 開場/午後4時00分 開演

【出演】
小山実稚恵(ピアノ)、矢部達哉(ヴァイオリン)、宮田大(チェロ)

【プログラム】
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第7番 変ロ長調 作品97「大公」
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 作品49

八ヶ岳の四季シリーズに寄せて

八ヶ岳の四季をピアノと共に廻るこのシリーズ、第1回目の『夜風の誘い』は夏の一日、暮れゆく光を体感しながらの演奏となりました。「ゴルトベルク変奏曲」冒頭のアリアは、まばゆい日差しの中で始まり、最後のアリアは、とっぷりと暮れた夜空の中で・・・・。最後の一音は、虫の声と消えゆくピアノの響き、静寂。忘れられない思い出です。
第2回目は『陽光の憂い』。春の八ヶ岳で矢部達哉さん宮田大さんとのトリオです。矢部さんのヴァイオリンの響きはとにかく絶妙です。音楽的に最上級に磨き上げられた美しさがたまりません。宮田さんのチェロは繊細なニュアンスを自在に操りながら、朗々と歌いこむ王道の音楽。お二人とご一緒すると、音楽が自由になるのを感じます。
厳かな冬を越して春を待つ八ヶ岳は、美しい緊張感に満ちていることでしょう。室内楽のひと時を皆様とご一緒できるのを楽しみにしております。

<次回公演>

小山実稚恵の四季シリーズ 八ヶ岳の情景(全4回)

今後の開催予定
 第3回 冬・厳雪の語り 2020年1月18日(土)※2019年9月8日(日)発売開始
 最終回 秋・樹林の彩り 2020年10月(予定)

●小山実稚恵(ピアノ)Michie Koyama

人気・実力ともに日本を代表するピアニスト。チャイコフスキー国際コンクール、ショパン国際ピアノコンクールの二大コンクールに入賞以来、今日に至るまで、コンチェルト、リサイタル、室内楽と、常に第一線で活躍し続けている。

2006年~17年までの壮大なシリーズ『12年間・24回リサイタルシリーズ』は、その演奏と企画性に於いて高い評価を受けた。2019年春からは、新シリーズ『ベートーヴェン、そして・・・』がスタートする。

これまでに国内の主要オーケストラはもとより、モスクワ放送響(現・チャイコフスキー・シンフォニー・オーケストラ)、ベルリン響、ロイヤル・フィル、BBC響、イギリス室内管、アカデミー室内管、ロッテルダム・フィル、シンフォニア・ヴァルソヴィア、ワルシャワ・フィル、モントリオール響、ボルティモア響などと共演しており、フェドセーエフ、テミルカーノフ、マリナー、小澤征爾といった国際的指揮者との共演も数多い。協奏曲のレパートリーは60曲を超える。

また、ショパン生誕200年にあたる2010年のショパン国際ピアノコンクールを始め、チャイコフスキー、ロン=ティボー、ミュンヘンなどのコンクールでは審査員を務める。

東日本大震災以降、被災地の学校や公共施設等で演奏を行い、仙台では被災地活動の一環として自ら企画立案し、ゼネラル・プロデューサーを務めるプロジェクト『こどもの夢ひろば "ボレロ"』を毎年開催している。

CDは、ソニー・ミュージックジャパンインターナショナルと専属契約を結ぶ。

30枚目となる最新盤は、『バッハ:ゴルトベルク変奏曲』で、「レコード芸術」の特選盤に選ばれた。

また、著書『点と魂と ―スイートスポットを探して』が、KADOKAWAより出版されている。

これまで、2005年度 文化庁芸術祭音楽部門大賞、2013年度 東燃ゼネラル音楽賞洋楽部門本賞ならびにレコード・アカデミー賞(器楽曲部門『シャコンヌ』)、 2015年NHK交響楽団「有馬賞」、2015年度 文化庁芸術祭音楽部門優秀賞ならびに第28回ミュージック・ペンクラブ音楽賞、2016年度 芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。2018年度 大阪市市民表彰を受ける。2017年度には、紫綬褒章を受章している。

東京藝術大学、同大学院修了。吉田見知子、田村宏両氏に師事。

ファンサイト http://michiekoyama-fan.com/

●矢部達哉(ヴァイオリン) Tatsuya Yabe

洗練された美しい音色と深い音楽性によって、日本の楽壇のリーダーとして最も活躍しているヴァイオリニストの一人。

1968年東京生まれ。江藤俊哉に師事。89年桐朋学園ディプロマコース修了後、90年22歳の若さで東京都交響楽団のソロ・コンサートマスターに抜擢される。サイトウ・キネン・オーケストラで小澤征爾の指揮の下オペラや交響曲のコンサートマスターを務めるほか、京都アルティ弦楽四重奏団のメンバーとして定期演奏会を行っている。97年、NHK連続テレビ小説「あぐり」のヴァイオリン・ソロで大きな反響を呼ぶ。2003年にはNHKテレビ放送50年記念ドラマ「川、いつか海へ(作曲: 岩代太郎)」の音楽を演奏。

オーケストラの傍らソロ、室内楽で活躍。横山幸雄とのデュオ演奏会のほか、田部京子、小山実稚恵とのトリオ演奏会も行っている。ソリストとして、小澤征爾、若杉弘、ジャン・フルネ、ベルンハルト・クレー、ジェームズ・デプリースト、エリアフ・インバル、ガリー・ベルティーニ等の著名指揮者と共演。

2009年、音楽の友4月号では、読者の選んだ“私の好きな国内オーケストラのコンサートマスター”で1位に選ばれ、2016年文藝春秋2月号で「日本を元気にする逸材125人」の一人に選ばれている。

94年第5回出光音楽賞、平成8年度村松賞、96年第1回ホテルオークラ音楽賞受賞。

ソリストとして、ソニークラシカルより横山幸雄とのデュオ2枚を含む5枚、オクタヴィア・レコードより2枚(モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第4番&第5番「トルコ風」及び横山幸雄とのデュオでベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」&第10番)のCDが発売されている。 

オフィシャルtwitter http://twitter.com/tatsuya_yabe

●宮田大(チェロ)Dai Miyata

宇都宮市出身。3歳よりチェロを始める。幼少よりその才能は注目をあつめ、第74回日本音楽コンクールを含む出場するすべてのコンクールに第1位入賞する。第9回ロストロポーヴィチ国際チェロコンクール(パリ)で日本人として初優勝。桐朋学園音楽部門特待生、桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコースを首席で卒業。’09年にジュネーヴ音楽院卒業、’13年にクロンベルク・アカデミー修了。第6回齋藤秀雄メモリアル基金賞、第20回出光音楽賞、第13回ホテルオークラ音楽賞受賞。 これまでに国内の主要オーケストラはもとより、パリ管弦楽団、フランクフルトシンフォニエッタ、S.K.ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団、スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団などと共演、小澤征爾、E.インバル、L.スワロフスキーなどの指揮者やL.ハレル、G.クレーメル、Y.バシュメット、M.ヴェンゲーロフ、A.デュメイ、H,ホリガー、日本を代表する多くの演奏家・指揮者と共演する。国内外の音楽祭やソロ活動を活発に行う傍ら、国際チェロコンクールの審査員としても招聘されている。 チェロを倉田澄子、フランス・ヘルメルソンの各氏に師事。 マスメディアへの出演も多く、「小澤征爾さんと音楽で語った日~チェリスト・宮田大・25歳~」(芸術祭参加作品)、最近では「報道ステーション」「日経スペシャル招待席~桐竹勘十郎 文楽の深淵」「徹子の部屋」「らららクラシック」が話題を集めた。国内外での演奏活動のほか、国際チェロコンクールの審査員も務める。水戸室内管弦楽団メンバー。 使用楽器は1698年製ストラディヴァリウス“Cholmondeley” (上野製薬株式会社貸与)、1710年製 M.ゴフリラー(宗次コレクションより貸与)。

オフィシャルサイト http://www.daimiyata.com/

主催:八ヶ岳高原ロッジ TEL:0267-98-2131