家族で楽しむ新春「能楽」公演

2019年1月2日(水)
午後1時00分 開場/午後1時30分 開演

【出演】
勝海登(観世流シテ方)、一噌幸弘(一噌流笛方)、佃良太郎(高安流 大鼓方)

【演目】
能楽「羽衣」より~序の舞
「船弁慶」より早笛(はやふえ)舞働(まいばたらき)
「田楽幻想」

演目解説

企画協力:mu:arts(柳澤晶子)

●勝見登(観世流シテ方) Noboru Katsumi

1950年 東京都台東区根岸に生まれる
1963年 能楽の稽古を始める
1973年 國學院大學文学部日本文学科卒業
1975年 人間国宝の藤田大五郎・鵜澤寿・亀井忠雄の各師に能楽囃子を師事する
1980年 東京芸術大学音楽学部能楽専修科卒業
東京芸術大学において観世流宗家 観世左近師及び藤波重満師に師事する
1983年 フランス特別公演に参加する ( パリ・リヨン・リール・ベルフォール・グルノーブル )
1984年 観世元昭家を独立し準職分の認定を受ける
1987年 訪印観世流能楽団に参加する ( インド・ニューデリー )
1988年 オーストラリア公演に参加する ( パース・メルボルン・アデレード・シドニー )
2001年 国の [ 重要無形文化財総合指定保持者 ] の認定を受ける。
2007年 高津紘一師の [ 能面を打つ ] (玉川大学出版部) に勝海家所蔵の能面とそれを使用した舞台写真が掲載される
2010年 イタリアの [ コメディアン・デラルテ ] 主催による [ 仮面 東洋ー西洋 ] に参加し、アバーノテルメのポリヴァレンテ劇場において半能 [安達原]と [土蜘蛛] を舞い、仮面作家ドナート・サルトーリ師と俳優のファビオ・マンゴリニー師との親交を深める
2012年 追悼 高津紘一師 [ 一芸の花 ] を出版する
2013年 日本文化海外普及協会の顧問に就任する
2014年 和の祭典 [ 然 ] 公演を企画・プロデュースする
「世界の仮面 100面展」を企画・プロデュースする
モスクワの日本国大使館で能「羽衣」を所演する
カザフスタン(アスタナ)のカザフ国立芸術大学とアルマティの民族楽器博物館において、能「松風」と「巻絹」を所演するカザフ国立芸術大学の客員教授に就任する
2015年 長野県の戸隠神社「式年大祭」にて、能「巻絹」を奉納する。
カザフスタンのアスタナとアルマティにて、能「羽衣」「宙の舞」「船弁慶」を所演する。
キルギス共和国にて建国以来初めての能公演をする。
2016年 第ニ回「然」公演を開催し、能「船弁慶」「土蜘蛛」を所演する。
軽井沢ルヴァン美術館コンサートに参加する。
ベルギー「能楽公演」で三都市を巡り、能「羽衣」「巻絹」能舞「宙の舞」を所演する。
第ニ十五回記念「海の会」最終公演で能「恋重荷」を所演する。
2017年 キルギス共和国「能楽公演」で能「巻絹」「土蜘蛛」を所演する。
フィリピン独立記念友好親善イベントで能「羽衣」を所演する。
軽井沢ルヴァン美術館コンサートに参加する。
ルーテル市ヶ谷で新作能舞「羽衣」を所演する。
ウズベキスタン「慰霊 能楽公演」で能舞「羽衣」「ナボイの祈り」能「土蜘蛛」を所演する。
新潟県柏崎市「貞観園」能に出演する。
東京ビッグサイトでの「国際ロボット展」に参加する。
( 開 曲 ) [ 翁 ]の千歳 (1985) ・ [ 石橋 ] (1990)・ [ 猩々乱 ] (1993) ・[ 道成寺 ] (1996) ・
[ 石橋 ] (1995-1999-2000) ・ [ 望月 ] (2004) ・ [ 砧 ] (2014 ) ・ [ 恋重荷 ] (2016) 他
能楽協会会員 日本能楽会会員で、観世会に所属し[ 勝海観勝会 ] 及び [ 海の会 ]を主催する。

オフィシャルサイト http://www.waseda-gallery.com/

●一噌幸弘(一噌流笛方)Yukihiro Isso

東京都練馬区出身。安土桃山時代より続く能楽一噌流笛方、故一噌幸政の長男として9歳の時に「鞍馬天狗」で初舞台。以後、「道成寺」「翁」等数々の大曲を披く。能楽師として能楽古典の第一線で活躍する一方、篠笛、自ら考案した田楽笛、リコーダー、角笛など和洋各種の笛のもつ可能性をひろげるべく演奏・作曲活動を行う。1991年より能楽、自作曲、そしてクラシックの古典まで様々な楽曲をレパートリーに、自身の新しい解釈によるコンサート「ヲヒヤリ」を主宰するなど、能楽堂をはじめとする伝統的建造物や数々のホールにおいて、能楽古典や自作曲、西洋クラシック、ジャズ、即興等を、村治佳織、セシル・テイラーをはじめとする内外の様々な音楽家、交響楽団と競演し、他に類をみない和洋融合の音曲世界を創造している。また、2004年NHK紅白歌合戦では藤あや子「雪荒野」、2012年NHK歌謡コンサートでは石川さゆり「天城越え」の編曲を手掛け共演を行う。2005年「邦楽維新Collaboration」ではデーモン閣下と、「言の葉コンサート」では数年にわたり江守徹と共演するなど、歌手や俳優、舞踊家等、各界のアーティストとジャンルを超えた競演、メディアへの自作曲の提供など、その活躍はまさに縦横無尽。

ソリストとして参加した2011年読売日本交響楽団(指揮:下野竜也)との共演は第24回ミュージック・ペンクラブ音楽賞クラシック部門コンサート・パフォーマンスに選ばれており、また卓越した技量により新たな音楽の可能性を意欲的に切り開いてきた取り組みに対して、日本文化藝術財団より第二回「創造する伝統賞」を受賞。その研ぎ澄まされた一音が切り開く世界は日本の伝統音楽・西洋音楽といった古今東西のジャンルの壁を突き破り、普遍的で可能性に満ちた豊かな表現として世界中から注目を集めている。

重要無形文化財総合指定保持者/国立能楽堂講師前

オフィシャルサイト http://issoyukihiro.com/

●佃 良太郎(高安流 大鼓方)Yoshitaro Tsukuda

大鼓方高安流 能楽師

1981年生。佃良勝の長男。

父、宗家預り安福建雄、及び柿原崇志に師事。

2002年に新作能「道灌」にて初舞台。

東京芸術大学音楽学部邦楽科(能楽囃子専攻)卒業。

社団法人能楽協会会員。

東京都在住。

主催:八ヶ岳高原ロッジ TEL:0267-98-2131