八ヶ岳チェンバーミュージック・コレクション vol.5

高原に響くバッハ、ヘンデル、ヴィヴァルディ
~八ヶ岳の森から生まれたカラマツ・チェンバロと共に~

2019年9月22日(日)・23日(月・祝)
① 午前10時30分 開場/午前11時00分 開演
② 午後2時30分 開場/午後3時00分 開演
③ 午後4時30分 開場/午後5時00分 開演
※各公演開演の30分前に開場いたします。

今回は、カウンター・テナーの第一人者、彌勒忠史プロデュース「高原に響くバッハ、ヘンデル、ヴィヴァルディ」をお届けします。彌勒氏はバロック音楽のスペシャリストであるとともに、近年は演出家、著述家としても活躍しています。第5回を迎え、一層充実したプログラムにご期待ください。

【プログラム】監修:彌勒忠史

【9月22日】
第1回 朝のさえずり ~笛の楽園
プログラム/J.v.エイク : 笛の楽園より 「イギリスのナイチンゲール」 ほか
演奏/濱田芳通(リコーダー)、長久真実子(チェンバロ)

第2回 はじけるバッハ!~バッハ・オン・ギター
プログラム/J.S.バッハ:シャコンヌ BWV1004
 J.S.バッハ: 組曲イ短調 BWV997 ほか
演奏/益田正洋(ギター)

第3回 八ヶ岳の≪四季≫
プログラム/A.ヴィヴァルディ:≪四季≫
演奏/八ヶ岳祝祭室内アンサンブル
渡辺美穂(ソロ・ヴァイオリン)、榊原菜若(ヴァイオリン)、重岡菜穂子(ヴァイオリン)、 伴野 剛(ヴィオラ)、武澤秀平(チェロ)、佐々木晶子(コントラバス)、長久真実子(チェンバロ)

【9月23日】
第1回 目覚ましバッハ
プログラム/J.S.バッハ:≪コーヒー・カンタータ≫より
  「ああ、コーヒーはなんて甘くて美味しいのかしら」 ほか
演奏/澤江衣里(ソプラノ)、長久真実子(チェンバロ)

第2回 はじけるバッハ!〜バッハ・オン・ハープ
プログラム/J.S.バッハ:リュートのための組曲 BWV996
 ヘンデル:ハープ協奏曲 HWV294 ほか
演奏/景山梨乃(ハープ)

第3回 エッセンシャル ≪メサイア≫
プログラム/G.F.ヘンデル:≪メサイア≫ 抜粋
演奏/澤江衣里(ソプラノ)、彌勒忠史(アルト)、中嶋克彦(テノール)、与那城敬(バス)、八ヶ岳祝祭室内アンサンブル

※曲目・内容は変更になる場合がございます。

●濱田芳通(リコーダー) Yoshimichi Hamada

我が国初の私立音楽大学、東洋音楽大学(現東京音楽大学)の創立者を曾祖父に持ち、音楽一家の四代目として東京に生まれる。桐朋学園大学古楽器科卒業後、スイス政府給費留学生としてバーゼル・スコラ・カントールムに留学。コンチェルト・パラティーノ、アンサンブルPANなどのコンサート及び録音に参加するなど、ヨーロッパ各地で活躍。アニメ「耳をすませば」「もののけ姫」の音楽、大河ドラマ「信長」「秀吉」に出演するなどバロック以前の音楽や楽器を広めるべく幅広く活動。2013年よりバロック・オペラ上演プロジェクト<オペラ・フレスカ>を立ち上げ、C.モンテヴェルディの3大オペラの上演、G.カッチーニのオペラを本邦初演するなどその活躍は目覚ましい古楽アンサンブル<アントネッロ>代表。東京藝術大学古楽科リコーダー専攻非常勤講師歴任。

●長久真実子(チェンバロ) Mamiko Nagahisa

東京藝術大学チェンバロ専攻卒業。同大学院修了。安宅賞受賞。チェンバロ・通奏低音を鈴木雅明、アンサンブルを小林道夫の両氏に師事する。通奏低音奏者としてバッハ・コレギウム・ジャパン、神戸市室内合奏団、東京交響楽団、神奈川フィルハーモニーオーケストラなど多くのオーケストラや室内合奏団の演奏会及びCD録音に参加。NHK-FMリサイタル、2013年春川(チュンチョン)古楽フェスティバルに出演。また2014年、および16年、市川海老蔵特別公演にカウンターテナー歌手アンソニー・ロス・コスタンツォの伴奏等で出演。神奈川県立音楽堂のメサイアでは毎年通奏低音をつとめる。

●益田正洋(ギター) Masahiro Masuda

長崎大学経済学部を経てジュリアード音楽院修士課程にて学ぶ。第21回クラシカルギターコンクール史上最年少優勝、東京国際ギターコンクール入賞など受賞多数。2001年 ロドリーゴ生誕100周年記念コンサートのコンチェルト・ソリストとして、ニューヨーク・リンカーンセンターにて海外デビュー。J.デプリースト指揮、ジュリアード・シンフォニーと共演でアランフェス協奏曲を好演。2009年東京オペラシティ「B→C」出演。ディズニー・オン・クラシック日本ツアーに参加。バロックから現代に及ぶ幅広いレパートリーによる演奏は常に好評を獲得。発表したCDは約30枚。精力的に活動を続ける、実力派ギタリスト。

オフィシャルサイト http://www.masahiromasuda.com/

●渡辺美穂(ヴァイオリン) Miho Watanabe

林茂子、故・久保田良作、故・ゲルハルト=ボッセ、ジェラール=プーレ、澤和樹の各氏に師事。東京藝術大学卒業。アカンサス音楽賞を受賞し、同大学院へ進学。大学院在学中の2006年、東京フィルハーモニー交響楽団へ入団し、2012年までセカンドヴァイオリン フォアシュピーラー、また同年、大阪フィルハーモニー交響楽団コンサートマスターに就任し、2014年まで務めた。現在は東京フィル、読売日本交響楽団、新日本フィルをはじめ国内各オーケストラのゲストコンサートマスターとしての活動を中心に、ソロ、室内楽にも取り組んでいる。横浜シンフォニエッタ2019シーズンメンバー。

●榊原菜若(ヴァイオリン) Namo Sakakibara

東京藝術大学音楽学部付属音楽高校を経て、同大学卒業。これまでに土方規久、浦川宜也の各氏に師事。 全日本学生音楽コンクール中学生の部東京大会第3位受賞。 全日本クラシック音楽コンクール高校生の部全国大会最高位受賞。大学在学中より東京フィルハーモニー交響楽団に入団し現在に至る。

●重岡菜穂子(ヴァイオリン) Nahoko Shigeoka

東京藝術大学、同大学院修了。文化庁在外研修員として、ベルギーに留学しブリュッセル王立音楽院に入学。ディプロマを取得し、最高栄誉賞付きで、満場一致の満点で首席卒業。 カネッティ国際音楽コンクール第2位、アルベルト・クルチ国際コンクールセミファナリスト、大阪国際コンクール第1位並びに審査員特別賞受賞。サイトウキネンフェスティバルにおいて、室内楽勉強会、小澤征爾音楽塾、青少年のためのオペラなどに参加。谷川俊太郎の詩と音楽IIIに参加。2009~2011年NHK交響楽団アカデミー生に在籍。現在ソロを始め、室内楽、オーケストラと様々な分野で活躍中。

●伴野 剛(ヴィオラ) Go Tomono

東京藝術大学卒。藝大フィルハーモニア首席奏者、NHK交響楽団契約団員を経て、現在は横浜シンフォニエッタ、菖蒲弦楽三重奏団、古楽器ではオルケストル・アヴァン=ギャルド、クァルテット・オチェーアノ等のメンバー。その他、オーケストラ客演首席奏者、指揮者、指導者としても幅広く活動しており、ラ・フォル・ジュルネ(フランス・ナント)、アルジェリア国際交響楽音楽祭などの音楽祭にも招かれている。

●武澤秀平(チェロ) Shuhei Takezawa

東京藝術大学卒業。2006年~2013年新日本フィル チェロ フォアシュピーラー。チェロを崎野敏明、三木敬之、菊地知也、山崎伸子、ヴィオラ・ダ・ガンバを福沢宏、デン・ハーグ王立音楽院にてヒストリカルチェロをルシア・スヴァルツ、ヤープ・テル・リンデン、ヴィオラ・ダ・ガンバをミネケ・ファン・デア・フェルデン、フィリップ・ピエルロの各氏に師事。バッハ・コレギウム・ジャパン、オーケストラ・リベラ・クラシカ、クラシカル・プレイヤーズ・東京、オランダ・バッハ協会等のチェロ奏者を歴任。ジョーバン・バロック・アンサンブル、フィロコルダ、ザ・ロイヤルコンソート メンバー。現在はフリーランスとして多方面で活動中。

●佐々木晶子(コントラバス) Syoko Sasaki

東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、東京藝術大学音楽学部器楽科を卒業。在学中に別府アルゲリッチ音楽祭にオーケストラで参加。第27回板橋区クラシック音楽オーディション合格。これまでに、永島義男、西田直文、山本修、黒木岩寿の各氏に師事。Catalin Rotaru氏のマスタークラスを受講。現在、オーケストラ、室内楽等の演奏活動を行う他、音楽教室等の講師も務める。女性のみで構成されたオーケストラ、G.Dream21メンバー。埼玉県立大宮光陵高等学校音楽科非常勤講師。

●景山梨乃(ハープ) Rino Kageyama

第65回ミュンヘンARD国際音楽コンクール・ハープ部門第3位、日本ハープコンクール第1位、リリーラスキーヌ国際ハープコンクール2位(1位なし)など。新日本フィル、日本フィル等とコンチェルトを協演。パリ・エコールノルマル音楽院最高ディプロムを審査員満場一致と特別評価を受け取得。その後ベルリン芸術大学で学び、同時にベルリンフィル・カラヤンアカデミー修了。ベルリンフィルハーモニー管弦楽団、ハンブルク歌劇場などドイツ各地のオーケストラで客演。2013、2014年度(公財)ロームミュージックファンデーション奨学生。現在、東京交響楽団首席ハープ奏者。

●澤江衣里(ソプラノ) Eri Sawae

東京藝術大学大学院修士課程及び博士課程修了。英国歌曲研究により博士号取得。日本学術振興会より奨学金を得て、ロンドンに短期留学。日本音楽コンクール等において上位入賞。2006年よりバッハ・コレギウム・ジャパンのソリストおよび声楽メンバーとして活躍。《ロ短調ミサ曲》、《ドイツ・レクイエム》、《カルミナ・ブラーナ》や《メサイア》など多数の作品でソプラノソロを務める。しなやかで温かみのある歌声を生かした歌唱で様々なレパートリーを持つ。NHKテレビ番組『名曲アルバム』でのバッハのアリアの演奏や、NHK-FM『リサイタル・ノヴァ』に出演、好評を得た。東京藝術大学附属音楽高等学校非常勤講師。

●彌勒忠史(監修/カウンターテナー)Tadashi Miroku

千葉大学卒業。同大学院修了。東京藝術大学卒業。国内外のオペラ・コンサート、「題名のない音楽会」「芸術劇場」などをはじめとするTV・ラジオ番組に出演。市川海老蔵特別公演《源氏物語》での歌唱および音楽アドバイザー等、多岐にわたる演奏活動で活躍。CD《B.ストロッツィのカンタータ集》(「レコード芸術」ヘヴィ・ローテーション盤)、《No early music, No life?》(朝日新聞推薦盤)、著作『イタリア貴族養成講座』(集英社)等。在日本フェッラーラ・ルネサンス文化大使。二期会会員。
古楽アンサンブル<アントネッロ>との公演やオペラ『メデア』(2012年)使者役等の活躍により平成24年度(第63回)芸術選奨文部科学大臣新人賞(音楽部門)をカウンターテナーとして史上初めて受賞。

●中嶋克彦(テノール) Katsuhiko Nakashima

福岡教育大学音楽科卒業。東京藝術大学大学院修士課程オペラ科修了。同大学院博士課程オペラ科修了、博士号取得。2012年より文化庁在外派遣研修員としてドイツに留学。マインツ音楽大学のバロック声楽コースにて研鑽を積んだ。これまでに宗教曲やオラトリオなどコンサートのソリストとして多数出演しているほか、バッハ・コレギウム・ジャパン、声楽アンサンブル「ラ・フォンテヴェルデ」のソリスト、メンバーとして国内外の演奏会や録音に参加している。新国立劇場や東京室内歌劇場等、サントリーホール・オペラアカデミー公演など、オペラの舞台でも活躍している。

●与那城敬(バリトン) Kei Yonashiro

桐朋学園大学ピアノ専攻卒業。同大学研究科声楽専攻修了。新国立劇場オペラ研修所修了。文化庁研修員として渡伊。奏楽堂日本歌曲コンクール第1位。マリオ・デル・モナコ国際声楽コンクール第3位。06年『コジ・ファン・トゥッテ』グリエルモで東京二期会デビュー。新国立劇場『愛の妙薬』ベルコーレ、東京二期会『フィガロの結婚』アルマヴィーヴァ伯爵、同『蝶々夫人』シャープレス、北とぴあ国際音楽祭『ドン・ジョヴァンニ』タイトルロール等に出演。その他バッハ・コレギウム・ジャパンのソリスト、東京オペラシティ「B→C」、宗教曲のソリストとしても「メサイア」「マタイ受難曲」「ドイツ・レクイエム 」等で活躍している。二期会会員

●内藤知裕(トランペット) Tomohiro Naito

1994年東京都交響楽団に入団。1995年東京芸術大学卒業。1996年第65回日本音楽コンクール第3位。1998年E.Smith国際コンペティション入選。2002年文化庁在外研修員としてシカゴに留学。トランペットをW.スカーレット、杉木峯夫各氏に師事。現在、東京都交響楽団、エマーノンブラスクインテットトランペット奏者、尚美学園大学非常勤講師。

主催:八ヶ岳高原ロッジ TEL:0267-98-2131