何もしない時間

forest houseのforest[森]には、
for rest[休むため]という意味を込めています。

別荘を建てるときには、ふたつ考え方があると思います。
ひとつは、来客やパーティ、スポーツなど、さまざまなアクティヴィティを想定し、なるべく多くの要素を盛り込もう、というもの。
もうひとつは、いざとなれば外部の施設を利用することにして、建物自体は必要最小限にしよう、というもの。

forest houseは後者の考えに基づいた、シンプルでちいさな小屋です。
面積が大きければ管理や掃除が負担となって、そのうち足が遠のいてしまうかもしれません。手の入れやすい大きさならば、愛着をもって長く使い続けることができるでしょう。
もちろん、必要に応じてベッドルームや工作室などを増築することも可能です。

室内イメージ図

凍結深度が深く、基礎の施工にコストがかかる八ヶ岳の事情を考慮して、建築面積は極力小さくし、総二階建てに。屋根はシンプルな切り妻とし、雪や雨がたまる谷部分をなくしました。窓は、東西南北すべての面にとり、風通しをよく、360度の風景が楽しめる。素材には地元のカラマツや鉄平石を使います。

2階のベッドルームに寝転べば、シラカバやダケカンバ、カラマツやコナシの枝先や葉が目に入ります。木々が葉を落とした冬、天気がよければ、雪をかぶった八ヶ岳を2階の西の窓から眺めることができるでしょう。

ここに来れば、何もしなくていい。ただただゆっくりと過ごす。
そんな豊かな時間を過ごしていただければと思います。

配置の例(小丸地区K-300-5を想定)
東側立面図
南側立面図
西側立面図
北側立面図

平面図/建築面積:29.81㎡(9.00坪)、延床面積:59.62㎡(18.00坪)

1階床面積:29.81㎡(9.00坪)
2階床面積:29.81㎡(9.00坪)

拡張プラン例

1階
2階